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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[115]

投稿日:2013年3月25日

沖縄のアダムとイブ

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 今帰仁村の村役場前から運天港へ。ここからは伊平屋島と伊是名島にフェリーが出ている。まずはそのうちの伊平屋島に渡る。沖縄最北の島、伊平屋島までの往復料金は人が7920円、アドレスが4500円。
 15時、「フェリーいへや」は運天港を出港。目の前に見えるのは「パイナップルの島」の屋我地島だ。やがて2005年に完成した沖縄最長の古宇利大橋が見えてくる。
 全長1960メートルの古宇利大橋は屋我地島と古宇利島を結んでいる。
「フェリーいへや」は「琉球発祥の地」神話の残る古宇利島の脇を通っていく。
 その伝説とは、古宇利島に空から男女2人の子供が降ってきたところから始まる。彼らは裸で、毎日、天から落ちる餅を食べて幸せに暮らしていた。いかにも冬のない沖縄らしい話だ。最初のうちはそのような生活に全く疑問を抱かなかった2人だが、ある日、餅が降らなくなったらどうしようという疑念を持ってしまう。その結果、毎日少しずつ食べ残すようになった。ところが2人が貯えを始めたときから餅は降らなくなってしまった。2人は天に向かって声をからして歌い願ったが、二度と餅が降ってくることはなかった。その後、2人は生きることの苦しみを知り、働くようになった。そしてジュゴンの交尾を見て男女の違いを意識するようになり、恥部を蒲の葉で隠すようになった。この2人の子孫が増えて琉球人の祖となったという神話だ。
「琉球発祥の地」神話の古宇利島が遠ざかっていくと、前方に東シナ海に浮かぶ伊平屋島が見えてくる。
 運天港から1時間20分の船旅。
 16時20分、「フェリーいへや」は伊平屋島の前泊港に到着。下船すると岸壁に立ち、伊平屋島上陸をアドレスと一緒になって喜んだ。
「さー、伊平屋島一周の開始だ!」

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運天港に到着
「フェリーいへや」に乗船


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目の前の屋我地島を見る
沖縄最長の古宇利大橋


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古宇利島の脇を通っていく
伊平屋島が見えてくる


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伊平屋島の前泊港に入港
伊平屋島に上陸!


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